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年中行事

​ 年中行事とは、一年のうちで一定の時期に慣習として行われるようになった行事のことで、そのほとんどが神さまを饗応して願い事をするという形をとっております。

 季節の移り変わりと共に四季の神祭りが行われ、その行事の経過と共に四季の暮らしが変化するという先祖伝来の「祈りの暮らしぶり」であるということは言うまでもありません。日本ならではの美しい伝統行事と言えましょう。

歳旦祭(さいたんさい)

 ​一年の計は元旦にあり。と申すように、新しき年の五穀豊穣や国民の幸福を祈念する祭りです。

 午前0時の太鼓の合図で新しき年の幕開けを祝います。そして太陽が昇る前、まだ薄暗い午前6時に神職が昇殿し、祝詞を捧げて一年の始まりを祝います。

 およそ午前7時15分頃、東の空からの初日の出を拝み、いよいよ境内は初詣の方々で賑わいます。

月次祭(つきなみさい)

 一月を除き、毎月一日の午前9時に斎行しております。

 前の月の一ヶ月が平穏無事であったことを感謝し、新しい月も平穏でありますよう祈念いたします。

また御神前に氏子登録者・崇敬会会員名簿を捧げ、月間の平安を祈念しております。

 ※一般参拝者も昇殿いただける祭典です。神職と大祓詞を唱え、玉串を捧げましょう。

  (お気持ちで構いませんので、玉串料をお供えください)

建国記念祭(けんこくきねんさい)

 毎年2月11日(日・祝)午前9時に斎行しております。

 神倭伊波礼毘古命(かむやまといわれびこのみこと)が奈良県の橿原の宮にて、初代天皇として即位されたことを祝して、日本の平安と益々の発展を祈念する祭典です。

 神倭伊波礼毘古命の曾祖母は、当社の祭神である木之花佐久夜比売命。

天長祭(てんちょうさい)

 天皇陛下の誕生日を祝い、益々の御健康・御長寿と皇室の弥栄、国家の安泰を祈念する祭典です。

2月23日午前10時に斎行しております。

祈年祭(きねんさい)

 毎年3月15日午前10時に斎行しております。

​ 祈年祭は「としごいのまつり」とも読み、「とし」は稲の稔りを意味し、その豊穣を祈念する祭です。また、稲だけでなく五穀の豊穣、産業・工業・漁業等々、様々な生業の繁盛を祈念いたします。

 

 ※氏子地域の各町内から氏子総代、足髙神社崇敬会役員が参列する重儀。三大祭の一つです。

講社祭(こうしゃさい)

 毎年5月の第3土曜日午前10時に「崇敬会大祭」と共に斎行しております。

​ 「講社」とは、地域の伝統や文化を支える役割の人々(信者)の集団のことです。エビスを信仰する人々のことを「恵比須講」、豊作を願う農業関係者が集まった組織のことを「豊年講」といったりします。神社の氏子地域のみに限らず全国に講(信者)が居るのが特徴で、別名「崇敬者」とも言います。

 当神社の第七代宮司(井上家 第六代宮司) 井上泰憲が明治35年にこの「講社」を設立しました。

関西・四国・九州方面にまで講員は拡がり、講社祭も数日間にわたって盛大に執り行われていましたが、現在は氏子地域内にその姿を残すのみとなりました。

崇敬会大祭(すうけいかいたいさい)

 毎年5月の第3土曜日午前10時に「講社祭」と共に斎行しております。

 足髙神社に崇敬篤き法人で組織する「足髙神社崇敬会」の会員の商売繁盛、その従業員一同や家族に至るまでの身体堅固を祈念する祭典です。

夏越祭(なごしさい)

 毎年7月最終日曜日午後5時~午後9時で行っております。

 新しい年を迎えてから半年を経て身についた罪や穢れを清め災厄を祓い、無病息災を祈る神事です。

夏は猛暑による穀物の不作や疫病の流行など、何かと国民の生命を脅かす季節です。そこで「茅の輪を身に付ければ災厄を逃れることができる」という神話に基づき、茅の葉を玄関に飾り、茅の輪をくぐる夏越のお祭りが全国の神社で行われています。

例祭(れいさい)・ 秋祭り

 例祭とは神社で毎年行われる祭典の中で最も重要とされている祭典のことで、当社では秋祭りが例祭に位置付けられています。毎年10月第2土曜日・日曜日に斎行しております。

 頭を垂れた黄金色の稲穂が、いよいよ収穫間近となったことに感謝する祭典で、氏子総代・足髙神社崇敬会役員が参列する重儀。三大祭の1つです。

 そして神様は神輿に遷られ、土曜日の午後、日曜日の午前とで氏子各町内を御神幸されます。

 

 三百年以上の歴史をもつ倉敷市白楽町の「迎え太鼓」が神社に到着して、いよいよ神輿は足高山を下りて氏子地域を巡行なさいます。その「迎え太鼓」役である「白楽町 獅子面保存会」の獅子頭に頭を噛んでもらうと頭が賢くなる、ぼけ封じになるという言い伝えがあり、神輿巡行の道中で氏子の老若男女がこぞって頭を噛んでもらっているのが当社の秋祭りの名物にもなっています。

新嘗祭(にいなめさい)

 毎年11月最終日曜日午前10時に斎行しております。

 新穀感謝祭とも言い、現在の「勤労感謝の日」がこの新嘗祭でした。農耕文化を中心としてきた日本の祭りの中でも最も重要な祭儀の1つです。

 伊勢の神宮では「神嘗祭(かんなめさい)」と呼ばれており、天皇陛下自らが収穫された稲穂をまずは天照大御神に御供えし、収穫の感謝を捧げる祭典です。

 

 ※氏子地域の各町内から氏子総代、足髙神社崇敬会役員が参列する重儀。三大祭の一つです。

除夜祭(じょやさい)

 除夜は、年の瀬・年夜・年の夜・年の晩などと言って、年の終わりであると共に、来年に続く夜でもあります。夜(よ)は、生(よ)に通じるために新年に続く(よ)を切らさないために火を燃やし続けたり、「年越しそば」を食べて家中の者が静かに団らんしながら語り明かす習慣が今でも残っています。これは正月を迎えるための厳粛なる「おこもり」であり、大晦日の晩は寝ないものとする習慣があるのは、寝ずに歳神様の神霊を待つためです。

 神社としては「今年」に感謝申し上げて、来る「新しき年」が幸多きものであるように。と、午後11時半に祈りを捧げます。

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